病院やクリニックで「ジェネリックにしますか」と聞かれた経験ありませんか?
ジェネリックとは何なのか、と問うても時間が経過すればまた忘れるなんていう患者さんは珍しくありません。
ジェネリックは先発薬の後輩のような存在です。
先発薬を新薬、ジェネリックを後発薬とも呼ぶ人もいますよね。
不眠症治療薬であるルネスタもお薬なので、ジェネリックがあります。
これまで紹介してきたようにルネスタのジェネリックはハイプナイトですが、フルナイトやエスゾピック、ソクナイトといった薬も存在しているんです。
少々多すぎると思いませんか?
確かにいろいろな製薬会社が儲かるためだとは思いますが、ルネスタユーザーからすると違いが分かりません。
本記事では海外版ルネスタ・ジェネリックの違いをチェックし、また日本製のジェネリックはないのかを確認していきましょう。
海外版ルネスタ・ジェネリックは4種類
海外のルネスタ・ジェネリックは主に4種類です。
これまでハイプナイトを紹介していきましたが、実はあと3種類あります。
・ハイプナイト
・フルナイト
・エスゾピック
・ソクナイト
などはすべてルネスタと同じ成分・エスゾピクロンを配合しているんです。
「ルネスタと同じ成分なのに名前が違う」と思っている人もいるはず。
他のジェネリック医薬品でも同じことがいえますが、ジェネリック医薬品は先発薬と同じ商品名にしてはいけないという世界共通のルールがあります。
「ルネスタ」という薬の名称は、ルネスタを初めて製造した会社が特許として持っており、後発薬を製造する予定があるメーカーは同じ商品名をつけてはいけないのです。
4種の睡眠薬は、成分以外にメーカー元や価格が違うといった点があります。
まずは製造元をチェックしていきましょう。
・ハイプナイト=コンサーン・ファーマ
・フルナイト=サンファーマ
・エスゾピック=LLOYD LABORATORIES
・ソクナイト=レクメズ
それぞれ違うメーカーが製造しており、パッケージ異なります。
どのジェネリックもルネスタとまったく同じ成分を配合しているため、製薬会社によって「効き目が変わる!」とは言い難いです。
しかし、こっちの方が効く気がすると感じる人もいるかもしれませんね。
ルネスタ・ジェネリック4種類の価格
ここではジェネリック4種の価格をチェックしていきましょう。
メーカーが違うということは価格も違うということ。不眠症治療薬は基本的に保険が適用されるので、個人輸入のルネスタ・ジェネリックの方が高いことには変わりありません。
下記の価格比較表は、2mgで統一しています。
ハイプナイトは1~3mgまで豊富に販売していますが、ハイプナイト以外の薬は2mgと3mgしか販売していないためです。
【ハイプナイト】
2mg × 50錠 | 4,270円 |
2mg × 100錠 | 7,970円 |
【フルナイト】
2mg × 50錠 | 3,990円 |
2mg × 100錠 | 7,590円 |
2mg × 150錠 | 10,190円 |
【エスゾピック】
2mg × 30錠 | 2,370円 |
2mg × 60錠 | 4,270円 |
2mg × 90錠 | 5,710円 |
【ソクナイト】
2mg × 50錠 | 4,040円 |
2mg × 100錠 | 7,280円 |
2mg × 150錠 | 9,710円 |
ハイプナイトは2mgだけでなく1mgや3mgも販売しているため、ロット展開に富んでいます。
ソクナイトは価格のバランスがとれていますね。
さらにパッケージが日本語仕様になっているため、外国語パッケージに抵抗がある人でも気兼ねなく購入できるのではないでしょうか。
日本製のジェネリックもある?
ハイプナイトは海外製だけでなく、日本製もあります。
2021年6月からエーザイやサワイといった製薬会社から販売され始めています。
薬価は対先発の37%ほどです。
エーザイやサワイ製薬は、日本人ならば誰でも耳にした事がある製薬会社かと思います。
それほどの大手と一緒に治療をしたい!思っている人は、医療機関へかかって「ジェネリックにして」とお願いしてみましょう。
実は、日本人は世界的に見てもジェネリックの普及率が悪く、また認識も広まっていません。
・偽薬なのでは?
・効果が半減しそう
という間違った認識をしている人もたくさんいます。
そのため、ジェネリックときくと身構える人が多いようです。
しかし、日本製のジェネリックも海外版のルネスタ・ジェネリックと何ら変わりなく、成分はまったく同じです。